皆さんこんにちは、浅井隆です。
いよいよ、桜が咲く季節になりました。 今年は桜の開花も遅れ、東京では4月2日に満開宣言は出たのですが、実際には皇居とか、目黒川もそうらしいですが4月6日現在、まだ満開になっていないようです。
昨日、東京の神楽坂で毎年恒例の、私の知り合いを集めての観桜会を開きました。集まった方々は国内外の金融関係者が中心です。シンガポールに勤めていたり、マレーシアに勤めていたり、もちろん日本国内で第一線で働いている方を含め、その考え方や取り巻く状況は非常に国際色豊かな、普通の日本人とは一風違う、色々な意見を持った方々が集まりました。
色々な話が出た中で一番おもしろかったのは、銀座で人材紹介会社を経営されている元リクルートの遣り手の方の発言です。
最近、新聞やテレビでティッシュペーパーの値段が上がるとか、段ボール箱が上がるとか色々なものが値上がりし始めると言っていますが、その理由の一つがそれらを運ぶトラックの運転手が足りなくて、人手不足であることだというのです。特に、長距離トラックの運転手が不足しているそうです。
現在は、完全に“人手不足パニック”という状況だそうです。
彼らは人を企業に売り込むということを仕事としているわけですが、例えば税理士事務所、特に個人で経営しているような小さい所にはまったく人が来ないと。 応募者がゼロだそうです。どういうところに人が集まるかというと、外資系のプライスウォーターハウスとか、アクセンチュアとか、そういう外資系のコンサルや公認会計事務所などで、カッコ良いイメージもあって若い人がいくらでも集まるそうです。
それ以外の業界、特に地方の製造業などは募集年齢をどんどん引き上げて、それでもなかなか人が来ない。ですから、すでに後継者がいないということで自主廃業せざるを得ない地方の会社もあるそうです。人手不足倒産も今後増えることでしょう。少子高齢化というだけではなくて、人材がいない。
今後は若い人を中心にどんどん人材がいなくなるといいます。日本の将来は、非常に大変だということでした。日本という国は戦後、資源がない中で人々が一生懸命働いて海外に物を売って栄えてきたわけです。
それが今や、財政は厳しいし、老人ばかり増え、そして人手不足で企業がやっていけないという状況です。その事実を私たちが受け止めて、今後は生きていかなければならないということが、今回よくわかりました。
もう一つ話題になったのは、国際的な金融関係者の話でした。皆さんは「CRS」をご存知でしょうか。例えば日本人が海外に銀行口座を持っていた場合、日本人はその国の非居住者です。そういう非居住者である人の口座を、国同士がお互いに自動的に情報交換しましょうという取り決めが「CRS」です。
政府当局はそれを利用して、税金をあぶりだそうとしているのです。今年2017年1月1日からその記録を取っており、来年2018年に各国間で交換しましょうという、そういう大変なことが始まっているわけです。
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