第14回 健康と気力とお金の使い方

第14回 健康と気力とお金の使い方

私事で恐縮ですが、先日風邪をひき、2日ほど会社を休んでしまいました。

これには社員も、当家のお手伝いさんもびっくりしていました。

といいますのも、38度2分まで熱が出たのですが、これだけの熱を出し休んだのは実に5、6年ぶりでしたので、皆、私が風邪をひくということを考えてもみなかったのでしょう。そうは言っても、私は小さい時から体が強いわけではなく、むしろ子供の頃は本当に体が弱くて母親が心配する程よく風邪をひき、熱を出していました。 というわけで、今回は健康の話をしたいと思います。

健康は全ての基本です。

ですが、このことをほとんどの人はわかっていません。もしくは、頭ではわかっていてもそれに対して何かちゃんとした手を打つ、あるいは人がやっていないことを対策としてやっている人は少ないでしょう。何か対策をしようとすれば、必ずコストがかかります。私はこの10年程、温熱療法を毎日取り入れ、水にもこだわり(天然ケイ素含有量が世界一といわれるニュージーランドの水)、レスベラトロールという最強のアンチエイジング物質が入った選び抜かれたサプリを摂取していることなどが幸いしたのでしょう。熱も1日でひきました。

もちろん、これを続けようと思うとお金もかかりますが、体の健康を維持するためにはケチってはいけませんね。ケチったためにその100倍ものお金がかかって、100倍も人に迷惑をかける事になるのです。
もし、皆さんが高い志を持っているとしたら、本当に体を大事にしないといけません。早くに亡くなったり、大病して動けなくなったりすると意味がないのです。

ここで少し話を広げまして、皆さんに忠告をしておきます。

節約は良いことですが、ケチはだめです。使うべきところでお金を使うということが一番大事なのです。私は古い人間なので、人に奢ってもらう事は恥だと感じてしまいます。出版社を運営していますと印刷所の方や紙屋さんたちから接待でお誘いを受けることがかつてはよくあったのですが、全て断っていたくらいです。接待禁止です。もし接待したら、その会社とは取引はしない。

なぜかといいますと、商売絡みですから先方はこちらを気持ちよくさせて「次の商売もお願いしますよ」という企みがあります。しかし、私たちの会社は全て相見積りを取って一番安くて早い所にお願いしていますから、無駄なのです。そんな時間があるのならば、早く家に帰って寝て朝早く起きて、ウォーキングをして、その間に次の本のタイトルを考えた方が、よほど世の中のためになるし自分のためになるわけです。

男というものは、自分で稼いで自分で人の上に立って人にご馳走してやるくらいの器量がなければだめだというのが私の考えです。私はいかに人にいろいろなもの、たとえばお金、志などを与えられるかということを考えており、そしてできれば「あのような人になりたい」と思ってもらえるような人になりたい思っています。歴史に名を残すようなことはまだしていませんが、できたらそうなりたいと思っています。

よく、天皇から勲章をもらったりして喜ぶ方がいますが、私は変わった人間でそういったものは一切、欲しくないですね。そういう認められ方には、興味がありません。逆に、「CheFuKo」というボランティア団体に協力しているのですが、その団体で、今後もしお金ができたら、ノーベル賞とまではいかなくても賞を作りたいと思っています。

そして、世の片隅で誰にも認められず、マスコミにも注目されずに地道に世の中の困った人のために何かをやっている人に陽を当てて、さらに活動に励んでもらえるように賞金と賞をあげたいと思っています。

たとえば、吉田松陰という人がいますね。彼はとんでもない人で若くして幕府に殺されてしまったのですが、彼は賞などもらっていませんし興味もなかったと思います。彼はただ一途に、維新という革命を目指したわけです。ある時、彼はペリーの黒船に忍び込んでアメリカに行こうとしたのですが、うまく行かず自首しました。鎖国の時代ですから国禁を犯したという事になり、死刑一歩手前という事態になりました。

一緒に密航を企てた彼の愛弟子の金子重之輔と共に江戸から長州の萩へ護送されたのですが、その際も酷い扱いを受けました。この金子重之輔は、牢屋に入ってから下痢をして体調を崩し、酷い死に方をしてしまいました。

しかし吉田松陰は、同じ状況ながらも体を壊さなかったのです。松陰の言葉にこういうものがあります。「死して不朽の見込みあらばいつでも死ぬべし。生きて大業の見込みあらばいつでも生くべし」。松陰には生死をも超越する志がありました。

それが一見、絶望的にも思える獄中生活を支える気力を生んだのでしょう。また、彼はいつ、どんな時でも端然、平然としており、気力に加えて体力もあったのだと思います。

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